スピーチ大会受賞作品
1位作品
日本での新しい経験
マララゲ キルリ ラクミニ ペイリス
日本に来てから私の人生で初めて家族と離れて、1人で住み始めました。実は、恥ずかしいですが、母なしでは私は何も出来なかったので、日本に来たばかりのとき、とても大変でした。でもだんだん日本の生活にも慣れてきました。
日本に来たばかりのときに驚いたことがあります。
横断歩道を渡るとき、車に人に「あなた、先に行ってください」と言われたとき、その方たちは車の中でもおじぎをしてくださったことに驚きました。
私たちの国にはそのような文化はないので、最初にその様子をときに、私はとても感銘を受けました。私も訳分からず、頭を下げたことを覚えています。
今では車の人が私に道を譲ってくれたときは、頭を下げて「ありがとうございます」と心の中で言うようになりました。
私は日本の頭を下げる文化がとても好きです。目上も目下も関係なく、みんなに同じように頭を下げるのはなんて素晴らしいことなんだろうと思いました。私も同じようにほかの人のことを尊重したいと思いました。
日本に来てから、私も人生が豊かになるような新しい経験をたくさんしました。これからもいろいろなことを学んだり、経験したりしながら、楽しく過ごしていきたいです。
2位作品
日本人の自然環境に対する意識の高さ
グェン ティ アイン ヴァン
みなさんは、日本に来て最初に印象に残ったものは何でしたか。
私は日本の街並みや道がとてもきれいだったことです。そして、日本の生活が始まり、びっくりしたことがあります。それは町にゴミ箱が少ないことです。
日本にはなぜゴミ箱がないのか不思議に思いました。国が予算を節約するためでしょうか。ゴミ箱がなくてどうやって町はきれいであり続けるのでしょうか。疑問に思い、インターネットで調べたら、恐ろしいニュースを見つけました。
日本では1995年に東京のゴミ箱を使って多くの人を傷つけたという怖い事件がありました。それで二度と同じような事件が起きないよう、ゴミ箱を取り除いたそうです。しかし、どんなきっかけがあろうと、日本人の自然保護の意識が高くなければ、町にゴミがあふれるはずです。
日本での生活ルールのひとつとして、ゴミの分別方法を学ばなければなりません。可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミなどに分けて捨てます。なぜそんなにたくさん分けなければならないのか。最初は複雑でよくわかりませんでした。ベトナムでは種類に関係なく、ひとつの袋に入れます。先生に聞いたところ、ゴミを分別することでリサイクルの負担を減らすことができるそうです。
日本人は自然を守るため、ひとりひとりが小さなことも面倒なことも怠りません。世界が環境に優しく平和で安全な生活が送れるよう、小さな声ではありますが、私も周りの人々に呼びかけていきたいと思います。
3位作品
私が好きな日本の文化
イメトゥマー アマネトゥミ
日本の文化は私の国の文化と違います。
スリランカと日本の文化も違いますね。
知っていますか。
まず私は、日本文化の中で結婚式にとても興味を持っています。神社で行う結婚式は神前結婚と言います。新郎と新婦は家族や親戚の見ている前で神様に結婚の報告をします。結婚式に来る人は、4と9から始まる数字なしでお金をあげます。なぜなら4が「死ぬ」、9が「苦しむ」の意味があるからです。とても面白いですね。
それから、日本の食べ方は私の国と違って、食べる前と食べた後で挨拶をします。でもスリランカでは人によってちがいます。そしてスリランカでは手でご飯を食べますが、日本ではお箸を使います。日本にはお箸の使い方も様々なルールがあります。例えば、箸を人に向けたり、料理に箸を突き刺して食べる「さしばし」や、箸を握りしめて持つ「にぎりばし」は、相手を攻撃するサインになるため、してはいけません。それにご飯に箸を突き刺して立てる「たてばし」はお葬式のお供えをイメージさせるためやってはいけません。これを全部覚えるのはとても難しいと思います。
でも日本の文化は丁寧な言葉や心のこもった習慣がたくさんありますから、日本人は優しいと思います。私はいつかスリランカへ帰っても、日本人のように思いやりの気持ちを忘れないようにしたいと思います。